正しく仕事を進めるためには?【フレームワーク思考で全体から考える】

ビジネス思考

こんにちは。もぎです。

 

仕事をとにかく前に進めるためには”仮説思考”が有効だとご紹介しましたが、闇雲に仮説ばかり組み立てていては、結論が明後日の方向に向かってしまう可能性があります。

 

✔︎こんな人に読んで欲しい

  • 課題に対していつも同じような解決策しか思いつかない
  • 自分の中では一本筋が通った回答のはずが、誰からも理解されない
  • あれこれ検討した上で導いた結論が、上司の期待に沿ったものではない

 

上に挙げたようなことに心当たりがある人は、「自分の思い込み」で仕事を進めている可能性が高いです。

もっと言えば、無自覚に自分の中に凝り固まった”思考の癖”があると言えるでしょう。

 

それを取り除くために、フレームワーク思考が必要になります。

 




無自覚に「思い込み」「思考の癖」に捉われていないか

自分の身の回りに「思い込みの激しい人」はいませんか?

自分の信じた道をまっすぐ突き進み、周囲の声に全く耳を傾けない人たちです。

純粋で一途なため、進めるべき方向性がその思い込みとぴったりとハマればものすごい推進力になるかもしれませんが、一緒に仕事を進めるとなるとすごくやり辛いですよね。

 

下に挙げた項目で7つ以上当てはまる項目があったら、あなたも「思い込みが激しい」可能性があります。

ただ、この「思い込みの激しさ」は、自覚がないことが最も重い症状なので、チェックがつけられるほど自覚がある時点ではそれほど重症ではないともいえます。
が、それでも7つ以上当てはまれば要注意でしょう。

 

  • 人の話を聞くより、自分が話している時間の方が長い
  • 説明するときには、時系列で順番に行う
  • 周りにわかってくれない人が多い
  • 論理より、感情や直感で動くタイプだ
  • 後輩の仕事の進め方を見て、おかしいと思うことがよくある
  • アイデアをまとめるよりは出す方が得意だ
  • 過去の知識と経験を何よりも重視すべきと思う
  • 思いついたらすぐ行動をする
  • バイキングの列は、全体を見る前にまず並ぶ
  • 優先順位をつけることが苦手だ

 

いかがでしたでしょうか?

 

思い込みがあること自体は問題ではありません。
プラスに捉え直せば、それだけ「思い入れがある」ということもできます。

自分たちをどんなに客観視しようとしても、多かれ少なかれあらゆる判断の場面で介在し、思い込みからまったく自由になることはほぼ不可能といえます。

 

ただ、思い込みの激しさに無自覚でいることが最大の問題なのです。

 

 

フレームワーク思考で”全体から考える”視点を持つ

思考の癖を自覚するために

思考の癖」に気づくにはどうしたらよいでしょうか?

それは、自分を俯瞰して眺めることです。

これができれば、問題の大部分は解決したといえるでしょう。

 

仕事のある場面で、何らかのアイデアや事象を箇条書きにする状況を想像してください。

新しいプロジェクトのアイデアかもしれないし、会議における発言の記録かもしれません。

このような場面で挙げられた内容は全て、自分中心の視点から生まれたものです。

 

ブレインストーミングのように多数のアイデアを出すことを目的としている場合には、数を確保すること自体に価値があるため意味がありますが、一つ弱点があります。
それは、思考の癖や自分以外の視点でのアイデアに気付きにくいことです。

また、会議の発言記録においては、「何を言ったか」と同じくらい「何を言われなかったか」が大切です。

 

このような、凝り固まった自分以外の視点を取り入れたり、「何を言われなかったか」といったアイデアを補完する位置付けとして、フレームワーク思考が有効になります。

 

フレームワーク思考とは?

フレームワーク思考を一言で言うと、「ある枠組みに当てはめて思考すること」です。

先人たちが数多の仮説検証の中で培ってきた成功のための「型」とも言えるでしょう。

主に物事の分析や問題の解決策を考える際などに、決まった枠組みを活用することで、効率的、効果的に漏れなくアイデアを出す上で役立ちます。

メリット
  • 着目すべきポイントが明らかになっているので、思考の取っ掛かりを掴みやすい
  • あれこれ悩まずに効率的に考えることができる
  • 同じ枠組みで行えば、誰がやってもアウトプットの質をある程度統一できる
  • 大人数で共有できる共通言語となる
デメリット
  • 必ずしも個別案件ごとに適したフレームワークがあるとは限らない
  • フレームワークそのものの学習が必要
  • きわめて「尖った」個性的なアイデアが消されてしまう

 

フレームワークの代表例

5W(6W)2H
  • Who(誰が)
  • Whom(誰に)
  • What(何を)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)
  • How many/much(どれくらい、いくら)

上述した要素をベースに、テーマやアイデアを多面的に分析、分解するのに便利なフレームワークです。

 

マインドマップ

自分または集団の思考をツリー状に整理して可視化するフレームワークです。

中心にテーマを置き、そこから考えられる要素を派生していくことでテーマに紐づく要素や環境を整理するのに役立ちます。

テキスト情報だけでなくイラストなども交えて可視化していくことで、さらに想像力を膨らませることが可能です。

 

ファイブフォース分析
  • 業界内の競争
  • 買い手の交渉力
  • 売り手の交渉力
  • 新規参入の脅威
  • 代替品の脅威

ファイブフォース分析は、業界を取り巻く5つの脅威の情報収集・分析をすることで、業界の魅力や競争優位性を明らかにする業界分析のフレームワークです。

 

SWOT分析
  • Strengths(強み)
  • Weaknesses(弱み)
  • Opportunities(機会)
  • Threats(脅威)

4つの要素からプロジェクトを取り巻く周辺環境を分析できるフレームワークです。

 

 

フレームワーク思考で全体を考える まとめ

全体から物事を眺めることによって優先順位づけができるようになります。

バイキングやビュッフェ形式の食事で、後先考えず料理を取っていったがために「あれも食べたかった」「これはいらなかったな」と後悔した経験はありませんか?

もし列に並び始める前に、さっとでも全体を見渡していれば防げたはずの後悔でしょう。

 

仕事でも基本は同じです。

「何をやるべきか」と同時に「何をやらないべきか」を考慮されたものが、真に「全体から考えた」状態といえます。

あるプレゼンテーションにおいて、「なぜこれをやる必要があるのか」を説明するときに、全体の中で「なぜ他の物をやらなくていいのか」を示した方が、そのテーマを選んだ根拠を相手が理解でき、より説得的に自分の意見を主張できると思いませんか?

正しく、ブレずに、今やらねばならないことを進捗するためには物事を全体から考えることが必要です。

そのために、フレームワーク思考を活用しましょう。

 

それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

 

本日もお疲れ様でした。

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