【毎日二杯】味噌汁を飲む習慣で健康な体が作れますよ、というお話

ライフスタイル

こんにちは。もぎです。

毎朝きちんと朝ごはんを食べているでしょうか?

コーヒー一杯で済ませていないですか?
ごはん派の人、パン派の人、シリアル派の人もいるかもしれません。

まずきちんと食べることがとても大切ですが、中でもさらに、味噌汁を毎朝飲むことが健康にすごくいいよ、という話をご紹介します。




味噌に秘められたいろいろな力

古くから、「味噌汁は医者殺し」、「味噌汁一杯三里の力」、「味噌汁は朝の毒消し」、「味噌汁は不老長寿の薬」などという多数のことわざで味噌汁の秘める健康パワーが伝えられてきました。

江戸前期に出版された、大衆の食生活を医学的な見地から紹介した『本朝食鑑』という本にも、まるで味噌が薬としても役立つかのように記載がされています。

現代のように味噌に含まれる栄養が科学的に解明される何百年も前から、私たちの祖先は味噌に秘められた健康を保つ力に気付いていたんですね。

現在では、科学的にも味噌にはたくさんの栄養素が含まれていることが分かっていますが、その一部を紹介しましょう。

  • ビタミンE・・・老化防止
  • トリプシンインヒビター・・・抗がん作用、糖尿病の防止
  • レシチン・・・コレステロールの低下、動脈硬化の予防、認知症防止
  • タンパク質・・・脳卒中の防止、高血圧の防止
  • イソフラボン・・・酸化防止、肩こりの解消、乳がん予防
  • コリン・・・脂肪肝の防止、老化防止
  • 食物繊維・・・コレステロール低下、大腸がん予防

ざっと挙げただけでもこれほどの栄養素と健康への効果が期待できます
薬湯と言っても過言ではないかもしれません。

味噌汁にはがん予防効果もある?

がんのリスクを高める要因

がんのリスクが高まる主な理由は何でしょうか?

この質問を主婦の方々に投げかけると、食品添加物や農薬の摂取によるものが大きいと考えた人が多数います。
一方で疫学者たちは、たばこの喫煙とともに、食事の内容を重要視しており、中でも食塩の摂取量について警鐘を鳴らしています。

1日あたりの塩分摂取量と、胃がんでの死亡率には相関があることが分かっています

つまり、塩分を多く摂る人ほど、胃がんで亡くなりやすいということです。

地域別に見ると、沖縄県人の胃がん死亡率は、全国平均の半分以下といわれています。

一方、秋田県人は塩分摂取量が多く、沖縄県人の3~4倍ほどの塩分を摂取し、胃がん死亡率は全国平均を1~2割程度上回っています。

しかし注意すべきは塩分だけではありません。

食生活が変われば、あるがんのリスクは減るが、別のがんのリスクは増えるということもあります。
食の欧米化が進んで「胃がん」は減ったけれども「結腸がん」は増えた、という統計もあります。

がん予防に関する味噌の力

さて、ここで味噌に話を戻しましょう。

味噌にはがんを予防し、がん細胞の成長を抑制する力があることが実験によって確認されています。
その機能の範囲は、乳がん、肺線がん、胃がん、肝がん、大腸がん・・・などにおよびます。

まずは、乳がんの抑制効果から見ていきましょう。

国立がんセンター研究所が、味噌の摂取量と乳がん発生の割合についてアンケートをもとにまとめた統計があります。

これによれば、味噌汁を1日1杯未満しか飲まない人の乳がんリスクを1とした時に、1日3杯以上飲む人の乳がんリスクは、0.6となっています。

つまり、味噌汁を1日3杯以上飲むことは、乳がんの発生率を40%軽減することにつながる、というわけです。

続いて、胃がんの抑制効果について見ていきます。
先ほど、胃がんのリスクは塩分をたくさん摂ることによってもたらされると書きました。

味噌汁1杯の食塩量は、うす口しょう油小さじ1杯から、たくわん2切れの間に収まるくらいと言われます。

つまり、先ほど「毎日味噌汁を3杯飲めば乳がんリスクを軽減できる」と紹介しましたが、それを実行すると、今度は胃がんのリスクが増える、はずなのです。

しかし、そうはいかないのが味噌の不思議なところです。

味噌汁を毎日飲んでいる人は、めったに飲まない人よりも、胃がんによる死亡率は低いことが研究によってわかっています。

そのほか、味噌が早期前立腺がんや、大腸がんの発生をおさえる効果があることもラットの実験によって確認されています。

「味噌ががんのリスクを下げる」とは言い切れない統計結果もいくつかあることは確かですが、少なくとも確認されている(または期待できる)がんに対する予防効果はあるといえるでしょう。

塩分を味噌で摂取すると血圧が上がりにくい

生活習慣病とは、バランスの悪い食事や運動不足などの生活習慣を長年続けるけることでかかってしまうさまざまな病気のことをいいます。

その代表格といえば、高血圧、脳卒中、心臓病など、なかでも脳卒中や心臓病(とくに心筋梗塞)は、発作が起これば命に関わりますし、一命を取り留めても、その後の生活を大きく変えてしまうこともあります

これらの病気をひそかに招くのが高血圧です。

放っておくと動脈硬化が進んで脳卒中や心筋梗塞を引き起こします。

高血圧となる最も大きな原因は、塩分の多い食生活と言われています。

1日に摂取する塩分量が多い地域の人々は、血圧も高めの傾向にあることが疫学的な調査によって確認されています。

また、同様の研究から、みそ汁を毎日2杯以上飲むと高血圧のリスクが下がるという結果が出ています。

大豆に含まれるタンパク質は血圧上昇をおさえ、イソフラボンを多く摂る人は血圧が上がらない、という報告もあるのです。

血圧がおさえられれば、脳卒中のリスクも必然的に下がります。

味噌を通して大豆を毎日食べることが脳血管系に関する生活習慣病を遠ざけることにつながるのです。

味噌汁を毎日飲むことで健康的な体が作れるという話 まとめ

さて、ここまでさまざまな観点から味噌の力を紹介してきました。

味噌に秘められた健康上の力を知り、驚かれた方も多いのではないでしょうか?

近年は、サプリメントで栄養補給する人もいるようですが、栄養は食事で複合的に摂るのが一番です。

古くから味噌という「高機能サプリ」が身近にあるのですから、がん予防や健康を維持する意味でも、まずは毎日味噌汁を2杯飲むことから始めてみてはいかがでしょうか。

それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

本日もお疲れ様でした。

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