聴覚の悩みの9割はトレーニングで解決できる【脳の衰えが原因かも】

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こんにちは。もぎです。

 

「耳が聞こえにくくなる」、「人の話を一回で理解できにくくなった」などのトラブルを抱えて不安になっている方、いないでしょうか?

私たちは耳で音を知覚しますが、最終的に知覚された感覚は脳に電気振動として送られて初めて聴覚として受容されます。

つまり、聴力に関するトラブルの原因系としては、耳を原因としたものと脳を原因としたものと2種類あるわけです。

ご存知でしたか?

 

今回、脳に起因する聴覚のトラブルについて、その原因と解決方法についてご紹介します。




 

耳と脳の関係性、聴力のトラブルの原因

耳と脳の関係

私たちは耳で音を感知します。

外耳に集められた音は、中耳を経由して内耳へ振動として伝わり、その振動を電気信号に変換して脳に伝達されます。

耳鼻科などであつかう難聴の疾患は、この「外耳→中耳→内耳」の連携の中で不具合が生じている場合がほとんどなので、聴覚という役割は耳が単独で担っているのだと私たちは勘違いしがちです。

ですが実際は、脳も深くこの役割に関わっています

 

私たちが他人との会話や、街中での生活音など、さまざまな音を意味のあるものとして理解して、それに基づいた何らかの行動を起こすためには、脳内で耳から入ってきた音(情報)をきちんと理解する必要があります。

つまり、「聴いて理解する」という行為には「入ってきた情報を、脳が正しく受け取る力」が大きく関わってきているということになります。

近年では、加齢による高齢者の難聴以外にも若い人の間でも、「聞こえにくい」「聴き取りにくい」といった症例が多く見られ、この原因として脳の機能が関係していると言われています。

 

聴覚に関係する脳の機能

脳は、左脳と右脳とで約60ずつ、合計120の区画に分かれていると言われます。

その機能はさまざまで、聴覚系、記憶系、思考系、視覚系、理解系、伝達系、感情系、運動系の8つが存在し、これらが柔軟に連携してはじめて音が聴こえるという状況を作り出しています。

例えば、人から何かを質問された時は、脳がその音声情報をもとに何らかの判断を下して最適な返答をするという働きをします。

 

このように聴覚と思考には密接な関係があるわけですが、この一連の動きが鈍くなると、日常生活のさまざまな場面で思考停止に陥って動けない症状が出やすくなってしまうのです。

なので、家族などから「今日の晩御飯何がいい?」と聞かれることは、聴覚系の脳トレとして一定の効果があるということです。

肉料理にしようか、魚料理にしようか、と選択のために脳を使用し、聴覚と同時に脳の機能も鍛えられるからです。

 

 

聴覚のトラブルには脳トレが有効

聴覚には、耳の機関だけでなく脳の中の聴覚系も密接に関わっていることをお伝えしました。

裏を返せば、脳を正しい方法で鍛えることで、難聴など聴覚のトラブルを改善できるということです。

 

歳をとればとるほど脳の働きは衰えてしまうと思われるかもしれませんが、人間の脳は何歳になっても鍛えることが可能で、その働きは飛躍的に伸びていくと言われています。

そのメカニズムを知るためには、生まれたばかりの赤ちゃんが言葉を理解する過程を追う必要があります。

 

脳の中で聴覚系の機能を担う部分を「聴覚系脳番地」と呼びますが、主に聴き取りに使われる番地(左脳側)と、周囲の音に注意を払うときに働く番地(右脳側)に分けられます。

生まれた直後は母親の声を「言葉」だと認識できませんが、ずっと話しかけていると聴覚系脳番地が成長し始め、左脳側の脳番地が発達します。

これは赤ちゃんが言葉を認識できない段階から声をかけて脳を刺激することで、未開発の能力を引き出したと言えるでしょう。

 

 

人間の脳は最初から全ての細胞が力を発揮して機能しているわけではなく、外部から情報が入ることで、情報を処理するための潜在能力細胞が成長を始め、他の細胞とネットワークを形成しながら発達をしていくということです。

この潜在能力細胞は、どんなに年を取っても人間の脳に存在しているもので、正しく鍛えることで年齢に関係なく脳のさまざまな働きを活性化できます

潜在能力細胞を刺激する脳トレーニングをすることで、聴く力は向上していくのです。

 

 

潜在能力細胞を活性化させるトレーニング方法

脳の潜在能力細胞を活性化させるには、常に新しいことや楽しいことに興味を持ち、積極的に色々な人たちとコミュニケーションを取ることが大切です。

 

定年退職などで社会との接点が希薄になりやすい高齢者は孤独になりがちですが、これが難聴などの聴覚トラブルを進行させている原因の一つと言われています。

一日中テレビを見て外出もせず、周囲の人たちとほとんど会話もしない生活が続くと、確実に「聴く力」は失われていきます。

人間の体は不思議ですが、もともと必要だったものにも関わらず、器官・能力をしばらく使っていないと勝手に「不要なもの」と判断され、どんどん退化していきます。

日常生活がマンネリ化している人も注意が必要です。

脳が慢性的にマンネリ化してくると、聴覚だけでなく脳のさまざまな部分が衰えてくるので、ちょっと足を伸ばして旅行に出かけたり、習い事を始めるなどして、それまで経験してこなかった新しい刺激を与えることが大切です。

 

ここで、聴く力を改善するトレーニング方法を一つご紹介します。

人の話が聴き取れずになんども聞き返してしまい、その積み重ねが精神的なストレスになってイライラしてしまうことはありませんか?

このような人は聴覚系脳番地が弱いことが原因の可能性が高いです。

そのため注意力が散漫で他人の話をしっかりと聴くことができていないと考えられます。

どうしてもイライラしてしまう人は、メモを取るという方法をオススメします。

メモを取ることで、今まで聞き逃していた内容を把握できるようになり、イライラの原因を軽減することができます。

また、相手の話すこと全てにメモを取ることは不可能なため、話の要点のみをしっかりと聴き取ろうとする姿勢が身につきます。

その結果、情報の取捨選択能力が鍛えられ、聴覚系脳番地が発達することで、聴く力の不足を最小限に抑えられるようになるでしょう。

 

 

聴覚の悩みの9割はトレーニングで解決できる まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

もちろん、中には「外耳→中耳→内耳」の連携の中で不具合が生じており、器官自体が何らかの課題を抱えている場合もあります。

ただし、経年によって発生する聴覚トラブルは、今回紹介したような脳内での受容に原因があるものが多いです。

人の話を聞いたり、スピーチを聞いたりしてその内容を要約するようなトレーニングも有効ですので、耳の衰えを感じている方はぜひ試してみてください。

それでも改善しない人は医療機関への受診をオススメします。

 

 

それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

 

本日もお疲れ様でした。

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