こんにちは。もぎです。
お酒は好きだけどめっぽう弱い、元バーテンが大好きなお酒について発信しています。
さて、短期集中連載としてワインの基礎知識をテーマにご紹介します!
第7回のテーマは普段の3倍楽しむ方法【味わい方実践編】です。
ただなんとなく飲んでももちろん美味しく、楽しいですが、せっかく飲むならより一層楽しめる方法を知っておきたいですよね。
今回は、ワインを”視覚”、”嗅覚”、”味覚”から普段の3倍存分に楽しむための方法をご紹介します。
前回の記事はこちらからどうぞ^^
それでは早速、いってみましょう!
ワインをいつもの3倍楽しむ飲み方
ビールのようにただグラスに注いでごくごく飲む飲むのももちろん美味しく、楽しい飲み方です。
しかし、ワインは視覚、嗅覚、味覚を使うことでさらに一層楽しむことができる飲み物なので、是非「テイスティング」にチャレンジしてみてください。
「テイスティング」というと、ソムリエなどその道のプロが行う難しい作法だと思われるかもしれませんが、簡単にいうと、ワインの見た目、香り、味わいを最大限に楽しむことです。
美しい色味にじっくり魅せられ、芳醇なアロマをいっぱいに感じ、舌全体で余すことなくワインの魅力に浸るだけです。
ワインの面白さや奥深さに触れられる手軽な方法ですので、初心者こそ行ってみてください。
1.視覚:光に透かしてワインの色を眺める
グラスに注がれたワインを飲む前にまずは色味や濃淡、透明度など外観をじっくり眺めてみましょう。
グラスを照明にかざして見るもよし、白いテーブルクロスに傾けて見るもよしです
色の濃淡とワインの傾向
赤ワイン
赤紫色:
色合いが淡く、透明感がある。酸度は高めで渋味は弱い傾向があります。
ルビー色:
傾けた時の色合いはやや薄め。渋味と酸味のバランスが良いです。
ガーネット色:
傾けても透けずに不透明。渋味が強めで濃厚、飲みごたえがあります。
白ワイン
レモンイエロー:
透き通った淡い色味。酸味が強く若いワインの傾向が強いです。
黄色:
程よい酸味とフルーティーな味わいでバランスが良い。比較的飲みやすいです。
琥珀色:
濃く落ち着いた黄金色でオレンジがかったものもあります。コクが強い。
2.嗅覚:ゆっくり回して香りを堪能する
ワインの香りは「アロマ」と呼ばれ、フレッシュな果実香から浸るように芳醇で妖艶な香りまで様々です。
グラスを鼻に近づけてかk具だけでも十分楽しむことができますが、香りが薄い場合はグラスをテーブルに置いてゆっくり回してみましょう。
空気に触れさせることで香りが開いて感じ取りやすくなります。
グラスを回す向き
テイスティングでワインの香りを広げるためにグラスを回す時、どちらに回すと良いでしょう。
答えは、自分に向けて。遠心力でワインが誤って溢れてしまう可能性があるため、同席している人にかからないように自分の方に向けて回すと良いでしょう。
右利きの人であれば反時計回り、左利きの人であれば時計回りといった具合です。
回す方向に気をつけるだけで通っぽくなるのでぜひやってみてください。
3.味覚:舌全体でしっかり味わう
ワインを口に含んだら飲み込む前に少しだけ味わってみましょう。
方法は簡単、口に含んだワインを舌全体に浸すイメージで軽く噛むだけです。
味覚を感じる味蕾は舌全体に分布しているので、舌全体になじませるようにワインを飲むだけでワイン全体のバランスや個性を感じ取ることができると思います。
鼻に抜ける香りや、飲み込んだ後に口に残る味や香りの余韻もワインの重要な個性です。じっくり堪能しましょう。
ワインを飲むのに適した順番
人の味覚は、強い味や濃い味を口にするとそれに慣れてしまい、軽い味や薄い味を感じ取りにくくなります。
そのため、数種類の異なる対応のワインを飲む際は、飲み進める順番がとても重要です。
人それぞれ好みはありますが、基本的には軽いタイプのワインから重いタイプのワインの順番で飲むのが良いとされています。
赤ワインは白ワインよりも味わいが濃厚なものが多いため、食事と合わせて何種類か飲む想定であれば白ワイン→赤ワインの順で選ぶのがベストです。
最近では、料理とワインのペアリングをあらかじめ設定したコースを提案してくれるレストランもあるので、プロにお任せしてみるのもいいでしょう。
ワインを楽しむ順番(一例)
辛口の発泡性ワイン
食事のトップバッターとしては、発泡性のキリッとした辛口のシャンパンやスパークリングワインがおすすめです。
爽やかな飲み口でどんな料理にも合い、炭酸が食欲を刺激してくれます。
辛口の白ワイン
前菜にはシャープな辛口タイプの白ワインがいいでしょう。
すっきりとした軽やかな味わいが料理の味を邪魔することなく調和するはずです。
香りのフレッシュな若いワインを飲むならこのタイミングが良いと思います。
濃厚な白ワイン or 軽めの赤ワイン
食事の中盤に差し掛かったら、料理に合わせてワインの色を選んでみましょう。
淡白な味付けの白身魚や白身肉には白ワインを、トマトを使用した肉料理や赤身魚には赤ワインを合わせるのが一般的です。
濃厚な赤ワイン
しっかりとした味わいのメインディッシュには、濃厚なタイプの赤ワインがぴったりです。
赤ワインはアルコール度数が高めなので、胃液の分泌を促し、消化をスムーズにしてくれる働きもあります。
甘口の白ワイン
食後のデザートには、ブドウ本来の甘美な味わいを楽しめる甘口の白ワインが合います。
極甘口のリッチなタイプやすっきりとした甘口タイプなど、気分に合わせて選ぶことでディナーの後の心地よい余韻がいつまでも続きますよ。
美味しいワインの価格帯は2千円以上
1千円台のお手頃なテーブルワインから3万円以上もする高級ワインまで、ワインの価格帯は幅広いです。
一般的に価格帯が低いほどシンプルで飲みやすく、高価格帯になるに連れて味が複雑化してわかりにくくなります。
そのため、「価格が高い=美味しい」というわけではなく、安価でも十分に美味しいワインは多いですし、初心者のうちに高価格帯のワインを飲んでも美味しさが理解できないかもしれません。
ただし、「ワインの味にこだわりたい」「大切な人に送りたい」という場合は中価格帯以上のワインを選ぶのが良いでしょう。
価格が上がるほど、ブドウの栽培方法や収穫、醸造方法などワイナリーのこだわりが出てくるなど、やはり高いワインには高いわけがあります。
ワインの価格帯チャート
高価格帯:5千円〜3万円、3万円以上〜
世界トップレベルのワインです。
長期熟成タイプが多く、複雑で濃厚な味わいのため、飲み慣れていないと苦手に感じるかもしれません。
しかし一度ハマるとコレクター化してしまう人もいます。
名門シャトーで最上級のブドウを使用した”シャトーの顔”とも呼べるワインをファーストラベルと言いますが、ファーストラベルのものはほとんどこの価格帯です。
恋人や大切な人との思い出のひとつとして開けるもよし、プレゼントにも良いですね。
中価格帯:2千円〜5千円
新世界のワインであれば高品質なものを期待できます。
旧世界のワインでも一定のクオリティー以上のものが多く、安心して飲めるでしょう。
ファーストラベルと同じ畑で作られたブドウでも、樹齢が若い場合や土壌の質や日当たりなどの環境がファーストラベルに届かなかったものをセカンドラベルと言います。
一級シャトーのセカンドラベルの中にはこの価格帯で購入できるものもあるため、この価格帯で見つけらればラッキーです。
本当に美味しいワインに出会うのであればこの価格帯が良いと思います。
低価格帯:〜1千円、1千円〜2千円
新世界のワインが多く、果実味がはっきりしたわかりやすい味わいのものが多いです。
旧世界のワインの低価格帯はクオリティーにばらつきがあるので、少しギャンブル要素がありますが、低価格で美味しいワインを見つけた時の喜びはひとしおです。
チリやオーストラリアなどは比較的関税も安いため、品質の高いワインが安価に入手できる可能性が高いですよ!
友人との飲み比べや、一人でパーっと飲みたい時、BBQなどのアウトドアにも手軽でオススメです。
高いワインには訳がある話
理由1:良質なブドウが採れる場所は限られている
日当たりや土地の傾斜、水はけの良さなど環境や土壌の性質によってブドウの生育は大きく影響されます。
そのため、同じ産地やワイナリーであっても良質なブドウが採れる場所はある程度決まってしまい、つくられるワインの量も限られてしまうのです。
理由2:クオリティーの高いブドウを育てるために敢えて数を間引く
ブドウの樹は放っておくと次々に実がなってしまい、一つ一つに行き渡る栄養が少なくなってしまいます。
そこで、剪定や房切りを行うことによってブドウの数を減らし、栄養を集中させることによって旨味を果実に凝縮させます。
中には収穫高を10分の1まで絞ることもあります。
理由3:需要が多すぎて供給が追いつかずプレミアとなる
世界中に欲しい人がたくさんいるにも関わらず生産量が少ないワインの場合、コスト以上に価格が釣り上がることがあります。
有名ワイナリーが手掛けたワインや国際的なコンクールを受賞したワインなど、注目度の高いワインに多いです。
ワインをいつもの3倍楽しむ方法 まとめ
いかがでしたでしょうか。
ただ飲むだけでも勿論美味しいワインですが、より深く楽しむ方法を知って五感で楽しんでくださいね。
また、飲む順番や美味しいワインの価格帯についてもご紹介しました。
お店で大切な人と、お家で一人で、野外で仲間と、色々なシチュエーションによって楽しみ方も変わってきますので、ぜひその場その場にあったワイン選びを楽しんで、自己流の美味しい飲み方を見つけてみてください^^
本記事を通して、少しでもワインに興味を持っていただけたら嬉しいです。
それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
本日もお疲れ様でした。
コメント
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