こんにちは。もぎです。
お酒は好きだけどめっぽう弱い、元バーテンが大好きなお酒について発信しています。
さて、短期集中連載としてワインの基礎知識をテーマにご紹介します!
第8回のテーマはお家でワインを楽しむために知っておくべき知識です。
お店以外でもお家でワインを美味しく楽しく飲むためには、ワインの保存方法や飲む時の適温、冷やしかたなどを押さえておく必要があります。
今回は、そんなお家ワインを楽しむための基礎知識をご紹介していきます。
前回の記事はこちらからどうぞ^^
それでは早速、いってみましょう!
お家でのワインの保存方法
ワインは温度や日当たりによって刻々と風味が変化する繊細な飲み物です。
そしてこの特徴は高級なワインほど顕著です。
自宅用の簡易的なワインセラーを持っていれば一番良いですが、持っていなくても劣化を最小限にし、過程で上手に保存できる方法をご紹介していきます。
開栓前の保存方法
ワイン保存時の基本条件として以下の4つの条件が挙げられます。
- 温度:12度~16度の温度変化が少ない場所
- 湿度:70%~80%
- 光:直射日光は勿論、蛍光灯の光もなるべく当たらない暗所
- 振動・強い匂い:できるだけない場所に
以上の条件を満たす場所として、一般的に押し入れや台所の床下収納などがオススメです。
夏場など温度が上がりやすい時期は、冷蔵庫の野菜室でも良いでしょう。
スティルワイン
基本的にワインは低温・高湿なところで保存するのが大前提です。
特にキャップタイプでなく、コルク栓の場合は、乾燥した場所に長期間保存しておくとコルクに隙間ができてワインの酸化を早めてしまう可能性があります。
コルクが常に湿った状態になって気密性が高まるように、横に寝かせて保存しましょう。
瓶を裸で置いておくのではなく、コルク部をラップでくるんだり、瓶を新聞紙や段ボールなどの緩衝材でくるんでおくとさらにコルク栓の乾燥を防ぐことができますよ。
スパークリングワイン
スパークリングワインの保存で大事なことは振動を与えないことです。
振動の多い場所に長時間おくと、泡が大きくなって注いだ後に泡が抜けやすくなってしまいます。
また、スティルワインと異なり、横に置くと炭酸ガスによる圧でコルクが遅くなってしまうので、縦置きの方が良いでしょう。
開栓後の保存方法
ワインは開けた瞬間から酸化が始まります。
開栓後は早めに飲みきるのがベターですが、しばらくは美味しく飲める期間があるので、以下を目安に飲みきるようにしましょう。
- 赤ワイン:3〜5日
- 白ワイン:2〜3日
- スパークリングワイン:1〜2日
- 甘口ワイン:3〜7日
しっかり栓をして密閉する
コルク栓
抜いたコルク栓は捨てずにとっておきましょう。飲み残したボトルにはめて保存できます。
コルクにラップを巻いてからはめ直すことで密閉性が増します。
ラップ
コルク栓をなくしてしまった場合は、瓶口にラップを巻いて輪ゴムでとめればいくらか保存可能です。
ただし密閉性は低いので早めに飲みきってしまいましょう。
ワイン専用ストッパー
ワイン専用のストッパーは、瓶口にしっかりフィットして酸化を防いでくれるので一つあると便利です。
真空ポンプ
ポンプでボトルの中の空気を吸い出して、真空に近い状態で栓をすることができます。
ボトルは立てて保存する
飲み残したワインは空気中の酸素に触れてどんどん酸化していきます。
そのため、ワイン本来の風味を長く楽しみたいときは、縦置きにして冷蔵庫で保管するのがベストです。
酸素に触れる面積をできるだけ最小限に保つことで、急激な劣化を防ぐことができます。
ワインの残量が少ないほど、ボトル内の空気の量が増えて酸化が早まります。
飲み残した量があまりに少ない場合は、小瓶などに移して瓶内の空気の量をできるだけ少なくしましょう。
ワインが美味しくなる温度
同じワインでも温度によって味の感じ方が異なるため、温度調節することで味のバランスをコントロールすることができます。
タイプごとの適切な温度を参考にしながら、自分好みの味に調節してみてください。
温度による味わいの違い
温度が上がるほど酸味や渋味は柔らかく、甘みが強く感じられる一方、温度が下がるほど全体的にすっきりとフレッシュな印象が強くなります。
上がる ← 温度 → 下がる
より複雑 ← 熟成感 → フレッシュ
ふくよか ← バランス → タイト
柔らか ← 酸味 → シャープ
まろやか ← 渋味 → 強調
強い ← 甘み → 控えめ
ワインが美味しくなる温度
ワインの種類や特徴によって、適切な温度帯が異なります。
4℃〜6℃:甘口の白ワイン
貴腐ワインやアイスワインなど、甘口タイプの白ワインは温度を下げて甘みを抑えることで飲みやすくなります。
6℃〜9℃:甘口のロゼワイン
冷やすことで味が引き締まりすっきり飲めます。
7℃〜9℃:フレッシュな辛口白ワイン
酸味が強いものは低温にするとシャープな飲み口に、高級ワインであれば温度を高めにすると複雑味が増します。
8℃〜12℃:シャンパーニュ
冷やすほど泡が抜けにくくなります。
複雑で上品な味わいのシャンパーニュは、温度を高めにすると風味が強くなります。
キリッと冷やして飲むのがオススメです。
10℃〜12℃:辛口のロゼワイン
コクのある辛口のロゼワインは、温度を少し高めにするとふくよかで食事にも合わせやすい味わいになります。
12℃〜15℃:軽やかな赤ワイン
甘みのあるフルーティーな味わいや渋味の少ない赤ワインは、少し冷やすと酸味が際立ち美味しくなります。
16℃〜20℃:渋味のしっかりした赤ワイン
温度が高いほど渋味がまろやかに感じられるため、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーなど、濃厚な赤ワインに最適です。
美味しい温度の早見表
温度低めが良い
- 価格がリーズナブル
- 甘口
- 酸味が強め
- 若くてシンプルな味わい
- ライトボディ
温度高めが良い
- 高級なワイン
- 渋味が強い
- しっかりしたコクがある
- 熟成した古酒
- フルボディ
ワインの適切な冷やし方
ワインを適温にしたいけど時間が足りない、
そんな時でも、冷やし方を工夫することで短時間でもワインを適切な温度に調節可能です。
飲むまで2〜3時間ある
ワインを開けるまでに時間の余裕があるときは、冷蔵庫で時間をかけてじっくり冷やしましょう。
特にスパークリングワインは冷やすほどに炭酸が落ち着くので、開栓するときに安全に栓を抜くことができます。
早く冷やそうとしてボトルを冷凍庫に入れたまま放置してしまうと、中身が膨張して破損を招く恐れがあるので避けましょう。
飲むまで1時間くらいある
「1時間後にはワインを開けたい」というときは、氷水を入れたクーラーやバケツにワインボトルを首元まで浸けておきましょう。
ボトルを浸けておく適当な容器がないときは、濡らしたキッチンタオルをボトルに巻きつけて冷蔵庫に入れると、普段よりも早く冷やすことができるのでオススメです。
飲むまで1時間もない
すぐにでもワインを飲みたい場合は、氷水を入れた容器に塩を一掴みくらい加えて混ぜ、ボトルの首元までしっかり浸けましょう。
塩を入れることで凝固点が下がり、氷が早く溶けて水の温度を急速に下げることができます。
さらに冷却スピードを速めたいときはボトルの首元を持ってくるくる回すと良いですよ。
お家ワインをより楽しむための知識 まとめ
いかがでしたでしょうか。
お家でワインを楽しむために気をつけるべき、保管方法、飲むときの温度、ワインの冷やし方についてご紹介しました。
どれもちょっとしたことですが、これを知っているだけでワインの味わいは大きく変わりますので、ぜひ意識して保管してみてくださいね!
本記事を通して、少しでもワインに興味を持っていただけたら嬉しいです。
それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
本日もお疲れ様でした。
コメント
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