こんにちは。もぎです。
お酒は好きだけどめっぽう弱い、元バーテンが大好きなお酒について発信しています。
さて、今回から短期集中連載としてワインについての基礎知識をテーマにいくつか連続で記事にしていこうと思います!
第1回のテーマはワインの定義と種類についてです。
それでは早速、いってみましょう!
そもそもワインの定義ってなに?
ワインとは?
ワインとは、ブドウ果実を発酵させた醸造酒のことです。
ビールや日本酒などと同じように、ブドウ果実をアルコール発酵させてつくられる醸造酒です。
すごく簡単にいうと、ビールは主に大麦を発芽させた麦芽を、日本酒は酒米をビール酵母や米麹で発酵させますが、その主材をブドウに置き換えたものがワインです。
特徴として、ブドウ果実はそのままでも発酵できる糖分や水分、酵母を多く含んでいるので、醸造酒をつくる時によく行われる「デンプンの糖化」や「加水(水を加えること)」がありません。
ジンやウォッカなどのスピリッツのように「蒸留」の工程もないので、原料そのものの性質や味わいがダイレクトに完成したワインに反映されることも特徴です。
よく、今年の出来は〜、○年に一度の〜、という謳い文句がブドウの収穫時期に言われたりしますが、ブドウの出来がワインの出来に直結することからこのように注目されるわけです。
ワインの種類は大きく3種類
ワインの種類は大きく分ければ3種類。
みなさんの想像する分け方とはすこし違うかもしれませんが、以下のように製法で分けることができます。
- スティルワイン
- スパークリングワイン
- 酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)
この他にも薬草などを漬け込んで独特の風味を加えた「フレーバードワイン」、発酵後に澱引きをしない「シュール・リー」、濾過を行わない「無濾過ワイン」などつくり方によって様々です。
1.スティルワイン
炭酸ガスによる発泡がないワインです。
一般的な赤ワイン、白ワイン、ロゼワインは全てこのスティルワインに属します。
アルコール度数は9%〜15%ほどが一般的です。
2.スパークリングワイン
途中までつくったスティルワインに、製造工程で二酸化炭素を溶け込ませたワインです。
炭酸の付与の仕方には、
- 瓶内二次発酵方式…シャンパンの製法。
一度瓶詰めすることで二次発酵時に発生する炭酸ガスをワインの中に溶け込ませる。
その後、澱を抜いて再び封栓。
- シャルマ方式…密閉タンク方式とも。
瓶でなくタンクの中で二次発酵させ炭酸ガスをワインに溶け込ませる。
- 炭酸ガス注入方式…発酵が終わったスティルワインに強制的に炭酸ガスを注入する方法。
品質の安定したワインを大量に作れる製法です。
などいくつかの種類があります。
3.酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)
醸造工程中に、ブランデーやアルコールなどを添加することで保存性を高めたワインの総称です。
通常、ワインのアルコール度数は酵母が働かなくなる15%くらいが限界値とされていますが、酒精強化ワインは22%程度まで高めることができます。
ポルトガルのポートワインやマデイラ、スペインのシェリーなどが有名です。
赤ワイン・白ワイン・ロゼワインは何が違う?
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインは、ブドウの品種と醸造時の製法で色が変わります。
色こそ違いますが、いずれもブドウ果実を発酵させてつくるスティルワインの仲間です。
ブドウの種類と製法
ブドウの品種は2種類あります。それぞれ黒ブドウと白ブドウです。
赤ワインは黒ブドウを果皮や種子ごと潰すため濃い色に、白ワインは白ブドウの果皮や種子を取り除いて果汁のみを発酵させるため淡い色に仕上がります。
一方、ロゼワインは黒ブドウのみ、もしくは黒ブドウと白ブドウを合わせて使うなど、醸造方法がさまざまなので、色の種類もより豊かになります。
ただし、出来上がった赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインをつくる方法はEUでは禁じられています。
唯一、シャンパーニュだけは、”ロゼのシャンパーニュ”として認められています。
安定した色味のロゼシャンパーニュをつくることが技術的に非常に難しいためです。
味わいの違い
赤ワインは果皮や種子と一緒に果実を発酵させるため、醸造途中で種子のなかに含まれる渋み成分であるタンニンが抽出されます。
タンニンによる渋みは温度が高いほどまろやかに感じられるため、15度前後の常温に近い温度で飲むのが良いでしょう。
一方、白ワインは皮や種子を取り除いた果汁だけでつくられるため、渋み成分であるタンニンがワインに移らず、赤ワインより口当たりが滑らかです。
また、白ワインは桃やりんごに似たフルーティーな風味のものも多いため、ワイン初心者やワインが得意でない人でも比較的飲みやすい傾向が強いといえます。
酸味と甘みのバランスがよく飲み頃の温度は10度前後のため、キンと冷やして味わうのがオススメです。
味の深みでいくと、やはり赤ワインが白ワインより優ります。その理由は長期熟成に向くか否かです。
長期熟成にはブドウの果皮に含まれるタンニンやポリフェノールが不可欠のため、どうしても果皮や種子ごと漬け込んでつくる赤ワインの方が優勢となります。
ここまでの説明を簡単にまとめましょう。
次のようなイメージで捉えるといいかもしれません。
赤ワイン
- ブドウの種類/色味:黒ブドウからつくられる、赤い色味のワイン
- 製法:果皮や種子を一緒に発酵させて色素を抽出している
- 味わい:種子から引き出されたタンニンによる渋みを持つ
白ワイン
- ブドウの種類/色味:白ブドウからつくられる、琥珀色や無色に近い色味のワイン
- 製法:果皮や種子を取り除いて、果汁だけを発酵させてつくる
- 味わい:種子を取り除くため、タンニンは少なめ
ロゼワイン
- ブドウの種類/色味:黒ブドウだけを使用するものも、白ブドウと両方使うものもある
色味は赤みがかったピンク - 製法:果皮や種子を一緒に発酵させるが、醸造方法によって引き出す色味を調節している
- 味わい:渋みの強いものから弱いものまで様々
ワインの定義とはなにか まとめ
いかがでしたでしょうか。
ワインの基礎の基礎である、ワインって何?色の違いは何からくるの?ということをご紹介しました。
社会人になると付き合いなどでワインを嗜む機会も増えますが、ワインのことを学ぶ機会ってなかなかありません。
人にうんちくを語るようなことは興が冷めますが、知識として知っておくと会話の幅も広がるかもしれません^^
また、ワインが好きな方にとっては、純粋に知識が自分の好みのワインを見つけるための一つの指標になりますのでぜひ知っておくといいかもしれません!
それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
本日もお疲れ様でした。
コメント
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