第4回:ワインの味は何で決まる?味の構成要素とは【ワインの基礎知識】

お酒

こんにちは。もぎです。

 

お酒は好きだけどめっぽう弱い、元バーテンが大好きなお酒について発信しています。

 

さて、短期集中連載としてワインについての基礎知識をテーマにいくつか連続で記事にしています!

 

第4回のテーマはワインの味は何で決まるのか?です。

甘みだけでなく、酸味や渋味などたくさんの要素がありますが、お店で自分の好みを伝える時にはどのように伝えたら良いのか、解説していきます。

 

前回の記事はこちらからどうぞ^^

 

それでは早速、いってみましょう!




 

ワインの味は何で決まるのか

赤ワインと白ワインとで、ワインの個性を決定づける構成要素は異なります。

ですが、基本的にはワインの味と個性は5つの基本要素とそのバランスで決まると言えるでしょう。

 

味わいの5つの基本要素

  • 酸味
  • 甘み
  • 渋味
  • 果実味
  • アルコール度

 

ワインの味わいを大きく決定づけるのは、酸味、甘み、渋味、果実味、アルコール度5つの要素です。

酸味

赤ワイン・白ワインともに個性を表す重要な要素

シャープさやまろやかさなど、同じ酸味でも質感の違いがある。

 

甘み

ブドウ由来の糖分のほか、果実味やアルコール分を甘みと感じることもある。

甘口ワインのようなストレートな甘みもあれば、辛口ワインで感じられるほのかな甘みもあり、味わいとしての甘みは純粋な糖度とは少し異なる。

 

主に白ワインやロゼワインの味わいを決める要素

渋味

果皮や種子から抽出されるタンニンに由来

特に赤ワインの味わいに厚みを与え、熟成させるほどにタンニンは穏やかに変化する。

 

主に赤ワインやロゼワインの味わいで重要となる要素

 

果実味

果実らしいフルーティーさや凝縮感を指す。

果実味豊かで凝縮感が強いワインでは、ボディに厚みが出る。

 

アルコール度

味わいのストラクチャー(骨格)をなす。

度数が高いほど骨格が強くなり、コクと甘みを感じることができる。

 

 

赤ワインと白ワインの味わいの特徴

各要素が合わさった総体の大きさを”ボディ”と呼び、全体の大きさが大きければ大きいほど飲みごたえのある「フルボディ」、中程度であれば「ミディアムボディ」、小さいと「ライトボディ」と表現されます。

 

赤ワインの場合、タンニン由来の渋味が味わいの印象を左右することが多いです。

タンニンの粒子が細かいほど口当たりは滑らかになり、粗いほど口の中がざらついて収斂(口の中が引き締まるような感覚)しやすくなります。

 

一方、白ワインはタンニンが少ないため渋味はほとんど感じられず、酸味と甘みが味の決め手となります

酸味が強いとシャープな味わいに、甘みが少ないとドライな辛口に感じられるでしょう。

ただし、辛口ワインでも果実味やアルコール度が強いと甘く感じられることもあります。

 

赤ワイン、白ワインどちらにおいても、このように基本の5要素の総体量で味が決まると言えます。

 

赤ワインの特徴

味わいの特徴

タンニン由来の強い渋みや複雑味を感じられるのが大きな特徴といえます。

アルコール度数は高めで、口当たりにエレガントな重厚感を感じられるものが多いです。

どっしりとした味わいですが、長期間熟成することでタンニンの角が取れ、ソフトな印象に変わります。

 

原料である黒ブドウには抗酸化物質であるポリフェノールが多く含まれていることで有名です。

 

表現方法

赤ワインでは味わいの表現方法として「ボディ」という言葉を使います。

この「ボディ」とは、ワインを口に含んだ時の感触のことを言い、「輪郭」と表現されることもあります。

 

微細な違いで決まることもあり、かなり多くのワインの飲み比べをしていないと分かりづらいかもしれませんが、赤ワインはそのボディの大きさによって大きく3種類に分けることができます。

 

【フルボディ】

タンニンが強く、渋味がしっかりしていて飲みごたえがある。

【ミディアムボディ】

渋みやコクのバランスがちょうどよく、シーンを選ばず楽しめる。

【ライトボディ】

渋みやコクが軽やかで、テーブルワインやがぶ飲みワインに多く見られる。

 

 

白ワインの特徴

味わいの特徴

淡い色味の白ブドウ品種からつくられ、若いワインほど色が薄く、熟成するほど色が濃くなります。

赤ワインと異なり、果皮や種子を果汁に漬け込まずに醸造されるため、タンニンが少なくすっきりとした口当たりになるのが特徴です。

ブドウの完熟度も完成するワインの味わいに大きく影響し、完熟しているものほど甘口な仕上がりに、早熟なものほど辛口に仕上がるなど、同じ白ワインでも味わいの変化するフルーティーなフレーバーを楽しむことができます。

 

表現方法

赤ワインの「ボディ」に対して、白ワインでは、その味わいを「甘口・辛口」で表現します。

 

基本的に、ワインの甘さは発酵過程での熟成の期間によって決まります。

熟成が長ければ、ブドウに含まれる糖分がより多くアルコールへと分解されて辛口に、熟成が短ければ、糖分が多く残るためワイン自体が甘口に、といった具合です。

 

【極甘口・甘口】

熟度が極めて高い状態で収穫したブドウを使用しており、デザートワインに最適。

 

【中辛口】

ブドウが持つ酸味や果実味のバランスが程よく、飲みやすい。

 

【辛口】

甘みが少なく、キリッと爽やかな味わいの白ワイン。

 

 

ワインの味は何で決まる?まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

ワインの味の決め手となる基本要素と、少し深掘りして赤ワインと白ワインのそれぞれの味わいの表現方法についてご紹介しました。

 

お店などで好みを伝える際は、

赤ワイン:ボディの大きさ

白ワイン:甘口か辛口か

を伝えると、好みにあったワインを紹介してもらえますよ!

ぜひ、お店で要望を伝えて自分の好みのワイン探しをしてみてくださいね^^

 

次回は、ワインの香りついてご紹介します!

 

本記事を通して、少しでもワインに興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

 

本日もお疲れ様でした。

コメント

  1. […] […]

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