こんにちは。もぎです。
以前に、自分の運をあげるためには試行回数を増やす必要があるとお伝えしました。
運を高める一番の方法は、コツコツと試行を重ねることで自分の実力、経験を集積し、チャンスが来るタイミングを待つことだからです。
もちろんすべての努力が幸運に結び付くとは言いませんが、起こした行動は確実に現実を変化させます。
運の良さというのは、単なる偶然でコントロールできないものではなく、努力によって確率を高める行動をすることでコントロールすることができます。
そこで今回は試行回数を増やすためのトレーニングを4つご紹介します。
試行回数と運の良さの関係
運の良さと試行回数にはどんな関係があるでしょうか。
例えばこんな場面を想像してください。
あなたの大好きなアーティストのライブツアーの開催が発表されました。
もちろんチケットの抽選に応募しましたが、とても人気で高倍率であったため残念ながら外れてしまいました。
どうしても諦められないあなたは、友人・知人を頼ってチケットが余っている人がいないか探しました。
この努力によってあなたはチケットを手に入れることができるかもしれません。
また、今回は残念ながら手に入れられなかったとしても、次回同じアーティストのライブがあった時に、今回声がけした友人の誰かが、優先的にあなたに譲ってくれるかもしません。
しかし、今回何も行動をせずに運を天に任せて祈っていたら結果はどうなっていたでしょう。
あなたがそれほどまでにそのアーティストのファンであったことは誰にも知られず、誰もあなたにチケットを譲ってくれることはなかったでしょう。
このように、行動を重ねて種まきをしておくことで、「次回はあの人にチケット譲ってあげよう」という幸運を呼び寄せることができるのです。
何度も試行を重ねながら、行動が成果につながる精度を高めていくことが幸運の近道とすると、運の良さの本質は粘り強さのことだと言い換えることもできます。
運がいい人ほど気長にチャンスを待ち、試行回数を増やし、同時に精度を高めるという努力を続けて、すぐに見切りをつけることなくじっくりと観察することで本質に迫ろうとします。
宝くじやギャンブルなどの確率的な運を除いて、人生における運のよさとは、集中力と自己コントロールによって手繰り寄せることができるというわけです。
行動力をアップするための4つのトレーニング
日常的な運動で行動力をあげる
皆さんは生活の中で日常的に運動する習慣があるでしょうか?
実は、1日20分程度の軽い運動を生活に取り入れることで、劇的に行動力を高めることができ、試行回数を増やすことができます。
ジョージア大学で行われた研究から、20分の軽い有酸素運動をした後の3〜4時間は、認知能力や行動力、考察力が高まることがわかっています。
これは脳の血流が改善され、意欲や学習などに関わるドーパミンというホルモンが放出されるためです。
また、日常的に運動する習慣が脳そのものを強化し、行動力を高め、体を疲れにくくする働きがあることも明らかになっています。
具体的な運動の種類は、ウォーキングやジョギング、ヨガや筋トレなど何でも構いません。
ただし、脳への血流を高めるという意味では、呼吸を止めるような瞬発系のトレーニングよりも、常に呼吸をしながら行う有酸素運動の方が適しています。
アズイフの法則を利用して幸運な人になりきる
アズイフの法則とは、その名の通り「まるで〜のように」振る舞うことで自分がなりたい自分に近づいていくことを証明した心理実験から名付けられました。
要は、思い込みで自分を変えていけるということです。
ドイツのケルン大学で行われた実験にこんなものがあります。
ゴルファーを対象にした実験で、「これはパッドが上手くなる幸運のボールだ」といって渡されたプレイヤーはそうでないプレイヤーに比べて成功率が35%上がりました。
前向きな思い込みによって自信がつき、パッドの精度が高まったことを示しています。
この実験の面白さは、タネ明かしをした後では、成功率が以前と同様のレベルまで落ちたところにあります。
行動力を支える根底にあるのは、自尊心と自己肯定感です。
成功すると信じているからこそ、失敗しても何度もチャレンジすることができ、自信を持って行動するために精度も高まります。
お気に入りのアイテムを身近に置いて自己肯定感を高めたり、幸運な人の真似をしたりすることで、あたかも自分が幸運であるかのように思い込み、自信を持って新たなことにチャレンジすることができます。
ルーティンを行う
正確には「プレ・パフォーマンス・ルーティン」といい、スポーツ心理学の用語です。
プレ・パフォーマンス・ルーティンとは、本番の前に、より良いパフォーマンスを生み出すために行う決まった行動のことです。
このルーティンには、続く行動を促すだけでなく精度を高める効果もあります。
人は挑戦的な試みをするときに、少なからず緊張しますが、この”緊張という精神状態=自分の感情を自分でコントロールできていないという事実”を意識してしまうことで、自分のペースを乱しがちです。
しかし、ルーティンを行うことで自分のコントロールできない「感情」ではなく、自分のコントロールできる「行動」に意識が向くために、緊張が薄れ、自己をコントロールする力が高まります。
結果として、自信を持って本番に臨めるようになり、良い結果に結びつくわけです。
ルーティンにおいて大切なのは、その行動自体ではなく、行動によって落ち着いて成果を出すことができたという結果です。
そのため、ルーティンはもっと集中しやすく、より良いものに更新していくことも重要です。
ピグマリオン効果で自己暗示を
「この人は自分を信頼してくれている」
そういった思いが心の中に芽生えたとき、人は「その人の期待に応えたい」「信頼を裏切りたくない」という気持ちになり、実際に行動に移すことができます。
この心の働きを”ピグマリオン効果”と言います。
このピグマリオン効果は自分自身にかけることも可能です。
具体的には、よく目につく場所(スマホの待ち受けやトイレのドア)に「私はできる」などの言葉を掲げておきましょう。
ポジティブな言葉を自分に向けて発信し続けることで、脳内に神経ネットワークが出来上がり、本気でその言葉を実現しようとする行動を起こすことができます。
また、日常の些細な選択からいつもと違う”冒険”を始めることも行動力アップに有効です。
定食屋でいつもと違うメニューを注文する、学校・仕事帰りに普段通らない道を通ってみる、普段なら断ってしまう誘いに乗ってみる、など小さな冒険で構いません。
この冒険の結果、良い発見ができた場合とそうでない場合があるでしょう。
そこで、「冒険をしてよかった」と感じた時のことをメモしておきましょう。
美味しいメニューに気づけた、知らなかった素敵な景色を発見した、趣味の合う人に出会えた、など、何でも構いません。
この冒険とそれにより発見できたよかったことを積み重ねるとどうなるか。
「冒険をするといいことが起こる、成功する」という記憶が脳に刻み込まれ、行動を起こすことへの恐怖を抑制できます。
結果として、試行回数が増えて行動力のアップにつながるのです。
試行回数を増やし行動力をアップする まとめ
いかがでしたでしょうか。
行動力がないと嘆いている人の中には2種類のタイプがいると考えています。
- 精神的不安から本当に行動ができない人
- 行動をしない人
今回ご紹介した方法は、前者の”行動ができない人”に向けたトレーニング方法です。
精神的な不安を取り除き、新たな一歩を踏み出すために、体を動かして精神安定効果のあるホルモンの分泌を促したり、自己暗示をかけたりすることは有効です。
しかし、後者の”行動をしない人”が行動をするためには、自分の中で行動することの優先順位をあげるしかありません。
これらの人に対しては、行動するしかない状況に身を置くことをオススメします。
英語力を鍛えたい人は、外国の人がたくさん集まる異文化コミュニケーションの活動に顔を出す
勉強や何かの作業に集中したい人は、テレビや漫画、スマホなどの不要なものがない環境を作る
体を動かして健康的になりたい人は、とにかくジムに行ってトレーニングマシンに座る
人間は安定することを好むので、自分のコンフォートスペースから脱出し、何か行動を起こすことを嫌います。
ですが、根本的に行動ができない人と異なるのは、そうせざるを得ない状況さえ作り出してしまえば、行動ができるという点です。
まずは自分の居心地の良い場所から抜け出してみてください。
自然と行動ができるはずです。
それでは、本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
本日もお疲れ様でした。
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